3.超小型・超高機能ISO・OHSASとは何か?
(1) ISO取得と維持の負担を軽減できないか?
ISO・OHSASとは、「品質、環境、労働安全衛生に関して、お客様のために、ごく普通のこと(やらなければならない必要最小限のこと)を実施する手順を決めて、実行し、記録を残すこと」といえるかもしれません。
ところが、コンサルタントや審査員さんが、会社の実態に合わない方法を、無理矢理、押し込むから、ISOは重厚長大になり、お客様にとって、非常に難しいものになっていました。
私たちは、この状況を改善したいと考え、超小型ISOを開発しました。まだ、ISO9001が初版(94年版)であった97年のことです。
(2) 運用がきつい!維持できない!
2000版になってISOの負担は「運用」「維持」に移っていきました。
■「著しい環境側面の抽出やリスクアセスメントが難しく、膨大な手間がかかる」。
■「審査のたびに、システムに手を加えられ、複雑になっていく」
■「使わない手順書、記録様式を、無理矢理、作らされる」。
こうした弊害をなくすために、2008年に超小型・高機能ISOを開発しました。高機能とは、ISO・OHSASシステムが、使いやすくすなる機能を持っているということです。たとえば、マニュアルをクリックするだけで、
■ | ① ② ③ ④ |
用語の解説が出てくる。 関連項目へ移動することができる。 記録様式を開くことができる。 記録様式をクリックするだけで、瞬く間に「著しい環境側面」や「リスクアセスメント」の計算を完了し、「内部監査計画書」などの記録が、作成される。 |
こういうISO・OHSASシステムを開発したのです。この(マネジメントシステムの継続的)改善により、「著しい環境側面」「リスクアセスメント」「内部監査」「定期審査」などは、随分、はかどるようになりました。
(3) ISOに成果はあるのか?
ISO不審(怨嗟、諦め)の声が次第に大きくなってきました。
■「もう、ISOを20年やっているけれども、何の役にもたっていない!」
■「内部監査は、審査機関のためにやっているようなものだ!」
■「ISOには何も期待していない」
■「あの審査員だけは、もう勘弁して欲しい」。
「ISOは成果を出せるのか?」 私たちの結論は、ISOにはPDCAと責任権限しかない。つまり、中身がない。したがって、ISOで成果を出すためには、「成果の上がるノウハウを、他所から持ってきて、ISOに組み込むしかない」というものでした。
しかし、そのノウハウは中小企業が使えるものでなければならないし、ISOのシステムは、小型のままにしておかねばならなかったのです。
さまざまな方法を検討した末に、会社の役に立ち、社員の誰もが納得できるノウハウとして、工事成績アップを取り入れることにしました。
超高機能とは、ISO・OHSASシステムを超えた機能をもっているということです。このシステムを用いていただくと、
■①優良工事表彰、工事成績90点が続出!
■②許可取消・指名停止を有効に回避!
という成果が現れたのです。つまり、超小型で、高機能を超えることができたのです。
そこで、これを、超小型・超高機能ISO・OHSASシステムと命名しました。
私たちが、20年前に「超小型ISO」を開発したときにも、「そんなに小型化できるはずがない」という人が大勢いました。しかし、いまでは小型のISOが当たり前になりました。
今回も、工事成績がアップするというと、「そんなことがあるはずがない」と思う人が多いと思います。
しかし、全国のあちこちで、工事成績90点の現場が毎年、現れているのです。いま、弊社のお客様の最高点は93.5点です。会社平均点の最高点は84.8点です。
この成果について、詳しくお知りになりたい方は、弊社まで、お問い合わせください。
(4)統合システム
品質・環境・労働安全衛生 統合システムは、QMS:2015、EMS2015、OHSAS2007を統合したシステムで、イメージ的には次図のようになります。Plan・Check・Act.の部分は3規格共通なのでまとめ、DOの部分に品質・環境・労働安全衛生を配置したシステムです。
もちろん、3つの規格に分解すると、それぞれ、QMS、EMS、OHSASとして、使うことができます。
しかし、工事成績をアップさせるという観点から、1規格でも認証取得される会社、1規格でも
認証取得しておられる会社には、当社は、品質・環境・労働安全衛生統合システムを提供して
います。もとより、1規格だけの認証取得をお望みのお客様は、他のシステムを認証取得され
る必要はありません。
なお、今年、OHSAS18001:2007は改訂され、ISOS45001:2016になる予定です。本マニュアルでは、OHSAS18001:2007の要求事項は、ISO/DIS45001:2016の順序に並べ替えてあります。
統合システムのイメージ